大学の壁のらくがき
大学の古い校舎には、最近まで学生紛争時代のらくがきが残っていました。
それが、校舎が改修されたり、ペンキを塗り替えたりして、それらのらくがきはもう見ることがなくなりました。
それらのらくがきは、その大学の本質が何であるのかを、現在の学生が考えるのにもっとも的確なものの1つだったような気がします。
教員や運営がその大学を母校としないのなら、それらのらくがきは汚い壁にしか見えないはずです。いろいろな記号に満ちた部室なども取り壊され、無機質で機能性に富んだ部屋へと改修されています。
周辺にはもはやチェーン店しかなく、個性的な店は姿を消しました。
ひょっとすると、今の大学生はあまり楽しい生活を送っていないかもしれません。