経済学の杜(ミラー)

公務員試験・外交官・国税専門官・中小企業診断士・不動産鑑定士などの経済学の試験対策情報を提供します。

今、求められている人材は、限られた時間内での現場における作業能力

 私自身、長い間、「外国人」として仕事をしていたので、日本にいる「外国人」がどのような仕事で収入を得て、どのような生活をして子育てをしているのか非常に関心を持っています。(もちろん、膨大な数のインタビューによってそれ判断しています。)

 

 そして、その中で重要なのは、なぜ彼らがアメリカではなく、日本を仕事の拠点にしているのか?ということです。それによって、現場の人から見て今の時代に必要な人材(官でも民間でも)も見えてくるはずです。

 

(第1段階)外国人→日本の日本人:語学指導、レストラン

(第2段階)外国人→日本の外国人:訪日外国人に現地の化粧品販売、宿泊地提供

(第3段階)外国人→外国にいる外国人:「日本」という立地を最大限利用

 

 現在は、この中で第3段階に来ています。これはどういうことかというと、日本にいる外国人が外国に直接出向き、そこにいる裕福層を集め、彼らを憧れの日本に連れてきて、日本で財やサービスを売るというわけです。もはや、指をくわえて訪日外国人を待っているわけではないのです。もちろん、第4次産業革命によってさらにこの傾向が強まると考えます。

 

 対象者は、双方に外国人になります。日本について知識があるがネイティブでない外国人とまったく初めての訪日外国人です。

 ここで、すっかり日本人の出番がなくなりつつありますが、日本人でなければならない仕事もあります。それは、イレギュラーな事態が発生した場合に、現場に直接行き、限られた時間内で適切に処理する能力です。

 IT時代以降は、あまり知識は重要されなくなりましたが、面倒な作業を進んで行い、短時間で相手を説得させる能力が試されることになります。

 

 いきなり現実の話をすると、公務員試験は現場での正確な作業としてますます筆記試験においては数的処理と経済学の計算科目が重視され、人物試験は想定内にない状況下でのプレゼンや討論、極度の疲れの中での相手を納得させる説明などが要求されるでしょう。