経済学の杜(ミラー)

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公務員(試験)をめざす学生

 試験直前や就職活動中の先輩を見ると、自分はあんなに自信を持って試験に挑めるだろうか?と思う人も多いでしょう。

 

 しかし、公務員(試験)をめざす学生は最初からそんなに自信たっぷりというわけではなく、最初は、行き倒れのようになった迷い学生や松葉杖でやってきた体育会系の故障中の学生、自信や明確な目的が無い学生が多い印象です。

 

 どんなに評判の良い大学に通っていても、その多くが中学生くらいの学習からおさらいすることになります。しかも勉強する習慣化からの土台作りです。

 毎日、泣くような日々が続き、逃げては戻り、また逃げては戻る状態が続きます。

 

 机にむかって3か月くらい、数的や経済などの過去問が解けるようになってきて、そこからようやく勉強が身についてきますが、実はその頃はもう勉強する余裕がなくなるほど、大学課題や説明会出席などが忙しくなってくるのです。しかも、面接対策や政策データの収集など、追い打ちをかけるようにやるべきことも増えます。そんな中でも、1日10時間くらい勉強することになると思います。

 ちょうどあれこれと混乱するくらい忙しくなって、ようやく自分を知り、自分の目標が芽生えてきます。

 

 後半にしわ寄せが来るのは、大学受験同様に就職試験でも同じですが、結局、「やり足りない」という印象で本試験に挑むことになります。

 実際に試験会場に行って、他の受験生の使っている参考書や問題集とその進捗度、完全に試し受験の人、何かのネットの情報に騙されている受験生など、目の前にいる競争相手を見て、これなら行ける!という気持ちになるはずです。

 試験を終えて、「あんなにやる必要はなかった」と思うくらいがちょうど良い勉強量です。

 

 勉強期間は自分を応援してくれる人は少数で、ほとんどが足を引っ張ることしかしません。

 

 人生を賭けた試験ですが、試験が始まってからが本当の闘いになり、当初、計画していた以上の長期戦になることも覚悟しましょう。(すべて落ちたという人は見たことがありません。必ずどこかには採用が決定すると思いますが、必ずしも第1希望ではないことも予定に入れましょう。)