図書館での勉強(2)
大学の図書館の受験生も多くなりましたが、私の経験を考えると、図書館の中でも効率的な場所と非効率な場所があると思います。(例は都内の某私立の大学図書館)
①1Fの出入り口に近い場所
閑さや岩にしみ入る蝉の声
電車や飛行機の一定の雑音や動きの中では、ノイズキャンセリング機能が働き、同時に「見られている」という意識から身体も拘束されるので、読書に集中できるかもしれません。
最も集中できるのは「個室だ」というのであれば本来、日本の芸能に個室が存在するはずです。しかし、日本の芸能、たとえば歌舞伎で最も高価な座席は桟敷席という全く個室とは真逆のスタイル。この席は、歌舞伎を観ると同時に観客にも「見られる」席なんです。
つまり、日本人の特性として、「見る」「見られる」という同期性が物事を進めるうえで重要と考えます。
とすると、大デスクの相席もそれなりに良いかもしれません。
②誰もいない4階の奥
誰もいないし、職員の目もないので、集中できるはずだと思えますが、そこの住民はおおよそスマホをいじったり、カップルが無勉強目的で来たり、飲み食いしたりとほとんど勉強がはかどっていないのがわかるはずです。
③パソコンを使って勉強する場合
これも誰も見ていないという環境だと、ネットでほとんどどうでもよいことをしてしまうので、ある程度、見られているという状況が必要となります。電源の取り合いになる可動性があるので電源タップを持ち歩くのもよいでしょう。
24時間利用のパソコンルームなど、深夜に来る学生の多くはネットカフェ同類と考えて利用するので、勉強どころではないと思えるはずです。
※こういう「勉強方法」が良いという方法論に騙されない、そのほとんどが商業ベースと密接に結びついています。合格率が低い学習塾ほど方法論にこだわりるわけです。勉強方法は多様で、そう簡単に発見できるものではなく、マイペースをいかに継続させるかが勝負どころです。
④集中力を高めるために
1.食べると集中力がなくなるという人は、もち米系のご飯からうるち米系のご飯に切り替える。
(コシヒカリからササニシキに切り替える。弁当持参系もササニシキでおにぎりを作っていく。ただし、お腹のたまり具合はもち米系の方に軍配です。)
2.遺伝子組み換えトウモロコシ・シロップで作られた甘い清涼飲料水は飲まない。水かお茶を飲む。
3.音楽を聴きながら勉強することには否定的ではないので、脳のアルファ波が全快になるような曲を選択しましょう。
4.トイレや風呂、電車や飛行機の中など閉鎖的な場所もそれなりに五感が1点に集中できる空間でもあります。
長時間には無理がありますが、そういった空間もできる限り利用しましょう。