経済学の杜(ミラー)

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LM曲線の右シフト

 貨幣供給の増加は、LM曲線をLM1からLM2へ右にシフトさせます。
 大学図書館においてある「マクロ経済学」の教科書には、LM1からLM2なので、「右シフト」と書いてあるものや「下方シフト」と表されているものもあります。

 どちらでも正解なのですが、貨幣供給の増加と利子率の低下を関連付けるのであれば下方シフトの方がしっくりするという人もいるはずです。

 しかし、公務員試験や資格試験などで「右シフト」を多く採用してきた背景には、LM曲線という貨幣市場の需給一致の回復が、利子率を一定を前提として、Yによって調整される(4象限法で確認)と説明するためです。

(もちろん、Yを一定として、rの調整によって需給が回復されるのであれば下方シフトになります。)

 市販の教科書に出ているとかそんな作り物ではなく、実際に日本のマクロ経済学をつくった教員たちのナマの声を聴いてきた私としては、4象限法から「右シフト」というのがイメージしやすいです。